Toronto Summer Music Festival
今年が6年目とのことですが、毎年7月〜8月上旬にかけて、トロント大学音楽学部をメイン会場にして開催されている音楽祭があります。
音楽祭と同時にアカデミーも開催されて、音楽の道を志す若者たちの室内楽のコースが同時進行しています。
2〜3年くらい前までは、インディアナ大学で教鞭をとられていたチェリストの堤剛氏も講師陣に名を連ねていたものの、最近はお見かけしなくなりました。きっと日本でのお仕事がお忙しいのでしょう……
過去5年連続、夏は日本に帰省しており、音楽祭の存在を知りつつ一度も足を踏み入れることはありませんでした。
ところが今年の夏はトロントにいます。これは行ってみるしかない☝
音楽祭のカレンダーとにらめっこしつつ、レッスンスケジュールとも相談しつつ、3つのコンサートへ行ってみることにしました。
一つ目は、ハイドンソナタのピアノコンサート。ハイドンの曲の間に現代曲を挟むという斬新なプログラムでしたが、素晴らしいハイドンの演奏に私も娘も思わずうなり声。
これぞハイドンの名演に、圧倒されると同時に親しみさえわく素敵な演奏でした。
ピアニストは、Pedja Muzijevic氏。
二つ目は、Dover Quartetによる、オール・ベートーヴェンの室内楽。こちらも圧巻の名演奏✨
三つ目は、地元トロント交響楽団員や、トロント大学音楽学部、王立音楽院で教鞭を取る音楽家を中心とした室内楽。ハイドンの作品とベートーヴェンの作品でした。
先月からフルートを始めた娘は、トロント交響楽団首席フルート奏者の演奏に釘付けだったようです。
せっせと地下鉄に乗ってダウンタウンのトロント大学音楽学部まで足を運ぶのが娘は気に入ったようで、三つ目のコンサートが終わって残念がっていましたが、ダウンタウンの賑やかさのみならず、年齢的にも音楽を楽しめるようになり、理解もできるほど知識がつき始めていることに気付かされました。
普段は私のスケジュール上、たまに週末コンサートへ出かけるので精一杯ですが、夏休みは多少身動きが取りやすくなり、帰宅の遅くなるコンサートに通ってみるのもいいものです。